
【塩化ビニル管】

塩化ビニル管
塩化ビニル管(略称:塩ビ管)とは、塩化ビニル樹脂を主原料とした配管材料のことです。
塩化ビニル管は、赤錆などが出にくいため、水道管をはじめ下水道管・電線管・土木用など広範囲に使用されています。
また、塩化ビニル樹脂と呼ばれる腐食に強い樹脂成分を主原料としているため、良質な安定剤、顔料を加え適当に加熱した押出成形機により製造されます。
特徴として管の内面はきわめて滑らかで、摩擦抵抗が小さいため、異物の発生や汚物の付着が比較的少なく、効率よく通水でき、また、軽量で運搬や施工現場での取扱いが非常によく、異形管が豊富で多様な施工が可能です。
また耐薬品性・耐食性・耐久性にも優れているので、酸性土壌による腐蝕もほとんどなくまた、汚水中の酸、アルカリにも影響されず、劣化現象が少なく、地震時や地盤沈下等にも追随でき、衝撃にも強いので、通常の運搬や施工時でも破損することがなく優れた配管材料です。
塩化ビニル管の種類には、硬質ポリ塩化ビニル管(薄肉管)(VU)、水道用硬質ポリ塩化ビニル管(VP)、水道用耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管(HIVP)、水道用耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管(HTVP)などがあります。
また、柔らかい性質を持った管のものを塩ビチューブと呼びます。